あな悲し

別に穴が恋しくて悲しいわけではありません。彼女居ない歴長くて気分は童貞。



バイト先の某ファミマにて、週の大半の夜勤を担当する人が今日を持って辞める。
俺はその人に夜勤のやり方を教わった。

始めて教えてもらっていた時のこと。
その人は人が少なくなってきた夜中、ちょっとタバコ吸ってくると言って事務所に消えた。
数分後戻ってきた時、夜勤の時には何時に配達が来て何時までに何を終わらしておけば良いかを書いたメモを持ってきてくれた。しかもそれは、わかりやすいように表にしてあり、しかも何故かやたら達筆だった。
その人はいつもツンツンに髪の毛立てていて、てっきりちょい怖いお兄さんだと思っていたからまさかそんなことしてくれるとは思わず、優しさに感動した。怖い印象があったから何割増しかで感動した。



その人は、どう見てもやる気無さそうーに仕事をしているのに店で1、2を争う速さで仕事を終えていた。一緒に働いていると心強かった。ある日髪を下ろすと外国の少年のようなかわいい顔をしていたので笑ってしまった。
俺が準夜勤の時は大抵夜勤はその人だったので、たくさん話をしたわけでは無いが、店で一緒に働いた時間は一番長いと思う。



その人が辞めていく・・・




久々に味わう別れという感覚・・・



悲しいっていうより半分呆然と言うか。
その人が居ない職場が想像できない。
多分俺はその人が好きだったんだろうなぁ。いやホモじゃないけど。






なんだか動く気がしないや。