第三部・スターダストクルセイダーズ

第三部。長いな!とか思ってるかもしれないけど、読んでくれたらありがたい。ちなみに今週は俺が鬱期に入って大変だったw
さて、詳細の続編。



土曜日。っつてももう先週の話。5/13。
銀行もやってないし、どこで金おろしたかが調べられない。とりあえず、群馬あたりで行ったことがある所をお母さんと考えた。俺はほとんど覚えてないが、猿ヶ京という温泉街に行ったことがあるらしい。
何故行ったことがある所を考えたのかというと、警察OBの話では、こうゆう場合良かった思い出のある場所をたどる傾向があるらしい。猿ヶ京は大して大きくない町らしいので、猿ヶ京の旅館をピックアップし、電話をかけるも全て空振りして、この日は終了した。金曜日に予測したとおり、土日は待つだけだ・・・。
ちなみにこの日は姉が旅行から帰ってきた。



日曜日。5/14。
もう親父の足跡も分からないので、ひたすら待ち。俺は久々のんびりして、まぁいいリフレッシュになった。この日、母親は「信濃町に個人指導を受けに行ってくる」と言って出かけていった。
・・・・・・まぁ、俺はもう宗教嫌いだからいいんだけどさ。信濃町が一体なんなのか、わかる人はわかるよね?


夕方、母親が帰ってきた。なにか買い物をしてきたらしい。俺からしたら一銭も出したくないような宗教具だった。母親に若干キレぎみに幾らしたのか聞くと、


「ろ、六千円くらい。」


らしい。自分で買って値段が「ぐらい」ってことはないだろうがw聞けば、店の人に、つい最近までこの商品は売り切れだった人気商品で、もうすぐに無くなってしまうから買うなら今の内だと言われて買ったらしい。めちゃくちゃ買わせるテクニックにはまってんじゃんwww
俺思った。がんを患っている人がよくわからない健康食品にすがったり、身内に不幸があった人が怪しげなツボを買ってしまったり・・・やっぱりそうゆう商法って、ターゲットにされるのは困っている人やひどく悩んだりしている人で、そうゆう人たちは冷静に判断する頭が抜けちゃって、すがりたくなってしまう。で、なんだかんだ言ってやっぱ宗教もそうなのかなって。(うちの親の宗教は)あんまり金の匂いがしない宗教だったから、その点は安心していたんだけど、そうでもないかもしれない。
結局、幾らで買ったのか正確な値段はうやむやにされて教えてもらえなかった。
あーもうやだー!こんな宗教一家やだー!家出てー!



月曜日。5/15。
銀行に電話してから学校へ。母親が帰ってきたので、これからは口座の引きおろし確認は母親にやってもらうことになった。
だらだら行って、遅れて教室に入ると、すぐに母親からメールが来た。
「群馬で身元不明の遺体が発見されたらしいから、警視庁に確かめに行く。」
えー・・・授業どころではないんですが・・・
まったく授業に集中できず授業は終了。その後すぐに、違う人だったと連絡があって一安心。まったく、心臓に悪いなw
金を引きおろした形跡もなかった。



火曜日。5/16。
進展無し。



水曜日。5/17。
本当ならば、ダイビングサークルでウェットスーツなどの採寸にいくはずの日だったが・・・。まぁ、しょうがない。金がどうなるかわからないんだから、サークルはあきらめよう。
この日は夜に上司さんが家に来た。
上司さんの情報では、5/16の昼過ぎに、山形で金を引きおろした形跡があったらしい。あー、昨日母親夕方に引きおろし確認しなかったんだな・・・。
上司さんは、親父はどうやら北上しているらしく、しかも大体電車の急行が止まるような大きな駅近くで宿泊していることから(親父は免許を家に置いて出て行ったから、親父の交通手段は電車だと思われる)、うちの社員一人をだしてでも路線図で山形の先にある、秋田あたりを張ってみようと言い出した。
えーと、マジ・・・ですか?
明らかに非効率的でしかも的中率の低い作戦。秋田に留まらず、盛岡の方にすぐに行く可能性もある。しかし、このまま口座記録だけ追ってても結局後追いで、どこにいるか詳しくはわからないのも事実。
ちなみに母親の主張は、青森は母親の実家で、何回も行っていて良い思い出もたくさんあるし、親父は親父の実家より居心地がいいと言っていたから、山形からこのまま北上して青森に行くはずだと言っていた。
普通に考えてみたら、いや俺の考えが間違っているかもしれないが、母親の方の実家に顔を出すなんてありえないだろう・・・。自分の実家すら寄っていないのに。親父もバカではない。俺らが探し回っていることぐらいとっくに承知だろうし、母親の親戚がたくさんいる青森に連絡がもういき渡っていて、見かけたら連絡がいくようになっている可能性を考えないことは無いと思うのだが。それに母親の感じる良い思い出と、父親の感じる良い思い出ってのは違う可能性も十分あるのに。
結局最終的に、青森にいる親戚に青森周辺のホテル等にあたってもらうことに決まった。


この日に感じたこと。上司さんもそう、母親もそうだけど、根拠の無い推論から動くのはどうかと思った。山形からだって行こうと思えば、どこでもいける。それなのに、ここに行くはずだ、とか言っても全く根拠が無い話。どこにでも行く可能性はあるのに。今は親父がシッポ出すのと、もしかしたら帰ってくるかもしれないのを待つしかない・・・。



だいたい、もううてる手は打ったから本当に、後は親父の動向しだい。
これから先は「待ち」なので、とりあえず失踪だけについて書くのは第三部までで終わり。だけどこれからも何か分かったらすぐにブログに書いてゆく。三部作を読んでいただいてくれた方、ありがとう!